もっと躍動感をだしたい!もっとダイナミックなイメージにしたい!
デザイナーの方なら1度は悩みながら作った事があるのではないでしょうか?
そこで、今回オリンピックの公式ポスターから学んだ、迫力・躍動感を出すレイアウトのコツを紹介したいと思います。
隠れた三角
三角の法則と言うものがインテリアやディスプレイの業界で黄金比として活用されています。
通常人間の目は縦横奥行きの3つ、つまり3次元で物質を見ています。
無意識に3つの点で立体物だと認識していると言うことですね。
その3点を急にしたり角度を変える事で奥行きを感じやすく、迫力を出しやすいのでは?と言うのが今回の課題です。
わかりやすく言えば、上の写真の様に三角形のバランスによって見えかたが変化すると言う事です。
早速ですが、過去のオリンピックポスターを参考に検証したいと思います。
1964年東京オリンピック、亀倉氏が手がけた事でも有名なポスターです。
躍動感があり、とてもカッコいいですよね!
これを参考にレイアウトの共通点を探して見ましょう。
写真の構図が三角形に見えてきませんか?
頭一つ抜けた陸上選手、大きく両手を開いた水泳選手を利用しながら三角形のシルエットが出来る様なレイアウトが出来ているのが分かります。
分かりやすくする為に、三角形を置いて再度見て見ましょう。
面いっぱいに三角形がありますよね?
この角度が重要となります。
では一般的な広告ではどうなっているのでしょうか?
http://www.futaba-sp.com/red-for-japan/5522
三角形の構図で奥行きが出ているのがわかりますね。
無機質な物でもレイアウトを工夫したら躍動感が出せるんですね。
そして色々見ているうちに、もう一つの法則が見えてきました。
もう一つの法則
1 http://googlechrome2016.ru/index.php?s=mikaelasportjournal.suburbanmen.ru&p=30441-sport-poster-design-ideas-behance-21-ideas.html
2 http://www.baubauhaus.com/image/5724
3 http://imagine.letour.fr
4 http://buzz-plus.com/article/2016/02/04/gundam-joshikosei
5 https://greenfunding.jp/htv/projects/1233/activities/1991
6 https://imgur.com/a/nA3xC
躍動感がある物を海外、国内関係なくランダムで何点か集めて見ました。
見てわかる通り、すべてに三角形のシルエットが使われていますが、共通して言える事がもう一つあります。
それは、三角形の底辺が水平では無いと言う事です。
ちょっと何言ってるかわからないと思いますが、最初に出した画像で比較してみましょう。
どうでしょうか?
同じ写真ですが、左に比べると右の方が動きを感じる写真になったと感じます。
実践
試しに構図を二等辺三角形にした物と三角の下の辺を斜めにした2種類のポスターを作ってみました。
左のポスターはシルエットが二等辺三角形になっています。
右のポスターは写真を加工して三角の底辺を斜めに設定してみました。
何となく右の方が動的なイメージを受けませんか?
勿論すべてに当てはまる事では無いです。
東京オリンピックも近づいてきましたし、よりスポーツ関係の内容が増えてきます。
この様に迫力・躍動感をもっと出したいと思った時には、底辺を斜めにした三角形を意識しながらレイアウトする事を試して見てはいかがでしょうか?